％のデータは「もとになる数は何か」に気をつける！
テレビ視聴率の調査
長谷川晃子さん
所属：株式会社ビデオリサーチ テレビ調査部
関連情報URL：http://www.videor.co.jp/data/ratedata/
％のデータを表すときも，見るときも「もとになる数は何か」に気をつける
テレビの視聴率を調査し，視聴率のデータを使ってどんなことができるかの提案をする仕事をしています。視聴率は，テレビがある世帯のうち，何世帯がその番組を見ているかを表したものです。地区ごとに調べていますが，たとえば関東地区と関西地区では調査エリア内にある世帯数が異なるので，同じ１％であっても，１％が示す世帯数は違います。また，平日の昼間など，テレビを見る世帯が少ない時間帯の１％は，多くの世帯がテレビを見ている時間帯の１％より，その時間帯にテレビを見ている世帯全体の中での占める割合が高いとも言えます。
「％」のデータを扱う時には，「もとになる数は何か」にいつも気をつけています。算数の割合（百分率），平均，単位量あたりの大きさの考え方を日々使っています。割合（百分率）の学習は苦手だった記憶がありますが，小学校の算数で習うこの内容をしっかり身につけることが，仕事だけでなく，たとえば日常生活の買い物の場面などで，とても役に立つと感じています。
調査したデータは，どのように使うかが重要
テレビの視聴率に限らず，様々な調査を行っています。調査をおこなった後は，お客様に調査データを提供するだけでなくデータからわかることや，データの使用方法の提案も行います。提案した方に「提案してくれたデータが役にたった」と言ってもらえたときは嬉しいですね。
この仕事を選んだ理由を教えて！
大学生のときに「マーケティング」の勉強会に参加し，その中で，「広告」のおもしろさを感じました。広告は，人の心という感情的なものにメッセージを届けますが，その過程や内容は論理的に考えられているところが面白いと思います。勉強していくうちに、メディアリサーチに興味を持ち，「調査」をする会社を選びました。
この仕事で大切にしていることを教えて！
様々な会社や人が何かを考える元となる「データ」を提供する仕事なので，「公平に，誠実に」を心がけています。この仕事に限ったことではありませんが，他の部署と一緒に仕事を行うことも多いです。たとえば，視聴率データをどのようにまとめるのか。また，まとめたデータを，どんな会社にどんな風に売るのか。多くの人が協力して様々な仕事を行います。多くの人と進めていく仕事は大変なこともありますが，人と人の間を取り持つにはどうしたらいいか考え，話し合いながら進めていけるよう気をつけています。
小学生のころに好きだったことを教えて！
- ◆わくわくしたこと：広島カープが優勝したこと（それ以来優勝していませんが）
- ○得意だったこと： 走ること，登り棒を登ること
- ★好きだった教科：国語