1. トップページ
  2. 小学校高学年の子どものための夢・キャリアを考える教材
  3. もっと知りたい職業のこと
  4. はさみ製造職人 大塚雅之さん

使い手の立場に立って,製品を企画し,つくる!

はさみ製造職人

大塚雅之さん

所属:長谷川刃物株式会社
関連情報URL:http://www.canary.jp/

はさみ製造職人 大塚雅之さん

お客様にとっては“オンリーワン”

はさみ製造職人 大塚雅之さん

実際に自分で作った製品が店頭に並んでいるところを見かけたときはやっぱり嬉しいですね。また,実際にお客様から「いろんなはさみを使ってきたけど,やっぱり長谷川刃物さんがいちばん」なんて,直接そういってもらえることは,いちばんの幸せだと思います。手を抜いて作った製品と,1つ1つの工程を丁寧に作った製品を比べてみると,その差は歴然としています。お客様に使っていただいている1本1本は,私たち作り手にとっては一日何千本も作っているうちの1本ですが,お客様にとっては唯一無二のオンリーワンです。その気持ちを忘れずに日々の仕事に取り組むことで,毎日いろいろな感動に出会うことができます。

「誰にでも役立つ」製品の誕生秘話

はさみ製造職人 大塚雅之さん

製品の開発は,大まかにいうと,企画,構想→市場調査→デザイン,設計→試作→量産→販売という流れで行っていきます。開発する製品によって客層や市場は変わってきます。
弊社の製品の中にはユニバーサルデザインの製品があります。一般的に売れる製品を作るには,デザインはもちろん,誰がその製品を必要としているかが重要になってくると思います。例えばお客様の年代,性別,販売する市場,市場規模はどれくらいかなど,いろいろ調査しなくてはいけません。その中でもユニバーサルデザインの製品は年代や性別を問わず,障がいのある方たちにも使える製品を開発しなくてはいけません。
弊社の代表がある特別支援学校に訪問した際,従来のはさみを使えない子どもたちがいた現状を目の当たりにし,“その子どもたちも使えるようなはさみを作りたい”と心から思い,「CASTA」という製品を開発したのだといいます。実際に見て,話して,感じる。誰にでも役に立つ製品を作るためには,自分自身が使い手の立場に立って考えることが重要だと思います。

【CASTA】切るたびに音が響き,カバーつきの安全なはさみ

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

「自分で考える」ということを大切にしています。ただ与えられた仕事をこなすことは誰にでもできます。自分で考えて仕事をすることでいろいろなアイディアも生まれます。ときには失敗もありますが,それを糧に自分も成長できます。自分がレベルアップすることで自分や周りによい影響を与えることができるので,日々,自分で考えながら仕事をすることを大切にしています。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆わくわくしたこと:学校が終わってから,友だちと川や山へ遊びに行ったこと
  • ○得意だったこと:ご飯をたくさん食べること
  • ★好きだった教科:図工,体育