言葉を知って,言葉をみがく!
日常生活の中で,友だち同士で話すとき,目上のかたと話すとき,あらたまった場で話すときなど,場面に応じて服を着がえるように,言葉を使い分ける必要があります。このような言葉の使い分け方や,言葉との付き合い方を知るためには,自分の興味のある分野を広げていくことが大切だと思っています。そして,最初から自分の好きなものだけをインプットするのではなく,自分の興味を広げて,疑似体験をしてみることが必要です。辞書にも言葉の用例を載せていますが,それはエッセンスなので多くはありません。自分が全く知らない分野の本を読んだり,友だち以外のいろいろな人と出会ったりすることで,様々な言葉を知っていくことが必要だと思います。また,苦手だと思うことから目をそむけずにいれば,そこからも多くの言葉を知ることができると思います。
自分の作った辞書が使われているのを見ると,うれしい!
辞書売り場で,保護者の方が子ども向けの辞書をじっくりと見比べているときがありました。最終的に自分の担当している辞書を選んでくれたときは,とてもうれしかったです。
普段仕事場にいるだけでは,子どもが実際に辞書を使っている場面に出会うことはなかなかありませんが,編集部に届いた読書カードを読んだり,辞書引き学習で辞書にたくさんふせんがついているのを見たり,使いこまれてぼろぼろになった辞書を見たりすると,とても感動します。「実際に自分の作った辞書が使われている」場面が見られると,とてもうれしいです。
この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!
言葉の学習のパートナーになりたくて,この仕事を選びました。情報を取り出しやすく,使いやすい辞書を作るように心がけています。使い方のページを見なくても,直感的に調べたいことにたどり着けるように心がけています。また,辞書は日常生活で使われるものなので,日常でよく触れる実用的な部分と最前線の言葉の研究の専門的な部分のバランスがうまくとれるよう努めています。
小学生のころに好きだったことを教えて!
- ◆わくわくしたこと:外遊びなど
- ○得意だったこと: 人の意見をまとめること
- ★好きだった教科:体育のマット運動以外全部