もっと知りたい職業のこと~Web限定配信~
サッカー選手 遠藤彰弘さん
何かにチャレンジしても少しうまくいかないだけで諦めてしまっていませんか? 次のことにチャレンジしてもまたすぐに失敗して,これは自分に合ってないと早めに決めつけてしまっていませんか? 1つ目標をたてたら,まず一生懸命それをクリアしよう。まず1つクリアしてから,自分に向いているかを判断すればよいと私は思っています。
保育士 吉田瞳さん
気持ちをしっかり正確に伝えられない園児のことを理解するのは,とても大変なことです。悪いことをしたらすぐに叱っていたのでは,その子の要求に応えてあげられません。まず,その子が何を考えているのか,どういう状態なのか,家族のことを含めていろいろな角度から考え,知って,寄り添うことで,その子にとってよりよい対応ができています。
歯科医 野口より子さん
子どもの頃は生き物や人体模型が苦手でしたが,小学校のときの「消化」の学習は今でも役に立っていると感じます。歯が健康でないと食べ物をかみくだけないことがあり,それが胃に送られたときに消化できずに胃を悪くする原因にもなります。消化の入り口である歯を大事にすることは,体の他の部分を大事にすることにもつながると患者さんに話しています。
美容師 坂田彰さん
お客様の立場になって,『その人がどんな風に見えるのがベストなのか』を考え,お客様一人ひとりの日常に責任をもつのが美容師の仕事だと思います。お客様一人ひとりの立場や考え方によって「美しさ」は異なるし,なりたい姿も様々です。それをコミュニケーションを通して見出し,お客様の立場に立って考え提案していくことで,信頼関係ができていくのです。
新聞記者 三木理恵子さん
現場の記者としてはまだ日が浅いですが,客観的な視点をもって公平・公正に報道することが最も大切だと思っています。そのためには,取材の際に読者目線を常にもち,取材先の説明をうのみにせず,自分が疑問に思うことをきちんと聞いて報道していかなければならないと考えています。
工場現場責任者 藤井智彦さん
仕事は,作業量が一定の場合は,能力が高い人の作業時間は短くてすみ早く終わってしまう反面,作業時間を一定にすると,能力が高い人の仕事量は増えます。まさに,比例・反比例の関係です。ですから,総処理量や,時間当たりの処理量,ラインごとの細かいデータを元に,すべて計算によって,公平・平等になるように人員配置を考えています。
高校化学の教師 岩藤英司さん
小学校時代に水溶液の性質の学習が好きになり,理系進学を希望してくる高校生も少なくありません。そのような生徒は卒業後,医学,薬学,歯学,理学,工学などのさまざまな理科系の大学に進学していきます。私の卒業生も,医者・薬剤師・化粧品会社・建設会社など,さまざまな分野で活躍しています。
はさみ製造職人 大塚雅之さん
ある特別支援学校を訪問した際,従来のはさみを使えない子どもたちがいた現状を目の当たりにし,“その子どもたちも使えるようなはさみを作りたい!”と心から思い,「CASTA」というはさみは開発されました。実際に見て,話して,感じる。誰にでも役に立つ製品を作るためには,自分自身が使い手の立場に立って考えることが重要だと思います。
駅員・乗務員 横山宜忠さん
鉄道を利用されるお客様は,一日数百万人いらっしゃいます。とても責任の大きい反面,世の中に貢献できている実感が伴う仕事です。お客様のサービスに対するご要望は十人十色ですが,一部のお客様のことだけを考えるのではなく,どのお客様も満足してくれるにはどうすればよいのかを考え,100点に近づける努力をしています。
消防士 堀智美さん
子どもたちがなりたい職業ランキングでも上位となる消防士。子どもたちの憧れと思いに恥じない仕事をしたいと思っています。消防の仕事の情報発信源となる広報の仕事をする上で,市民の皆様が消防に何を求めているのか考え,市民の目線,立場になって,タイムリーでスピーディーな発信をしたり,分かりやすく伝える努力をしたりしています。
JICA 倉光美奈子さん
元気な赤ちゃんが生まれてくるということは本当に奇跡だなと感じています。さらにその赤ちゃんが元気に1歳になり5歳になり大人になるということも,小さな奇跡の積み重ねだと感じます。日本にいてもそのように感じますが,開発途上国で赤ちゃんが無事に生まれ育つには,もっと大きな奇跡が必要になります。
弁護士 中村正利さん
弁護士の仕事で大切なことは,特に依頼者の話をよく聞くことだと思います。よく聞くことで係争の本質が見えてきます。新しい事実の発見や新しく得た知識を生かすことで,ものの見え方や考え方が広がったり変わったりして,争いの解決につながることがたくさんあります。
辞書編集者 荻野真由子さん
国語辞書は,世の中の言葉の世界をミニチュアにしたようなものです。そのため,人々の生活の様子をよく観察し,新しい言葉を取り入れるなどして今の世の中を反映させようとしています。言葉の感覚をみがくには,まずたくさんの言葉を知ることです。そのために,辞書も役立ちますが,自分の世界を広げることも大切です。
テレビ視聴率の調査 長谷川晃子さん
視聴率は,テレビがある世帯のうち,何世帯がその番組を見ているかを表したものです。地区ごとに調べており,たとえば関東地区と関西地区では調査エリア内にある世帯数が異なるので,同じ1%であっても,1%が示す世帯数は違います。「%」のデータを扱うときには「もとになる数は何か」に,いつも気を付けています。
おもちゃの開発 内室真奈美さん
小さなぬいぐるみがスプーンを登るペットのようなおもちゃを企画し,つくるときに,モーターの振動を利用して,上下運動で前に進むようにすると,本当のペットみたいな動きをするようになりました。もっと楽しんでもらえるためにはどうすればいいのかを考えながら,企画を考えています。
海外での教育支援 鴨志田智也さん
現地の人々と協力して活動するためには,その土地の文化や人々の考えを尊重することが大切です。生活の助けになる家の仕事を最優先に考える人が多い中で,教育を受けることで子どもたちの将来の可能性が広がることを理解してもらうのは,とても難しいと感じました。
日本漢字能力検定協会 山崎信夫さん
日本・中国・韓国では,現在は漢字の形や使われ方が異なりますが,元は漢字文化圏なので共通する言葉も多いのです。「日中韓共同常用漢字808字」が広まることで,いずれはお互いの国を旅行するときに,漢字で簡単なコミュニケーションがとれるようになるのではと期待しています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
「静止衛星」と呼ばれる人工衛星は,天気予報で使う雲の動画の撮影などをしています。静止衛星が飛ぶ高度(地面からの高さ)は,円周の求め方(直径×円周率)も含んだ計算によって求められます。算数で学んだことは,宇宙工学にも生かされています。
国際俳句交流協会 藤本はなさん
俳句は日本だけでなく,世界の多くの国で詠まれていますが,国によって,それぞれ気候は違いますし,四季がはっきりしない国もあります。しかし,どんな国や地域にも小さな風景の変化があり,日常生活があります。自分が目にしたその瞬間を詠むことが俳句なのです。そんな俳句を通して,世界中の人たちと交流を図っています。
能美防災株式会社 富山翔さん
ドライミストは植物が葉から水蒸気を出す蒸散というはたらきによる森の涼しさを都市部で得るためにつくられました。ドライミストは,2005年の名古屋万博「愛・地球博」で初めて登場し,以後,六本木ヒルズや東京駅などの施設をはじめ,日本全国に設置されています。
むさしのFM 宮原靖子さん
番組のゲストには,幅広い職種・年代の方々がいらっしゃいます。自分がゲストのすごいところを理解してお話を聞くことで,その人の伝えたいことやよさを引き出します。
相手が子どもであっても,初対面の相手には必ず「敬語」を使います。その上で,相手の顔を見て,相手に合わせた言葉づかいをすることを大切にしています。
株式会社Tポイント・ジャパン 古川真珠子さん
Tカードからわかる情報(だれが,いつ,どの店で,何を買ったかなど)を分析する仕事をしています。
数字で出てくる情報は明確で分かりやすいものですが,その情報だけで店や品物の売り上げを分析できるわけではありません。
そこで,実際にお店に行って,売り場をのぞき,お客様の様子を観察するなどして,実態に近い分析ができるように心がけています。
株式会社長谷工コーポレーション 岡野満さん
川の近くの土地に建物を建てる場合には,過去に起きた水害の記録を調べたり,土地の様子を調査したりして,新しい建物をどのように設計するかを考えます。
川の近くは土地が低いので,排水管の位置を工夫したり,床の位置を高くするための盛土をしたりするなどの対策をしています。