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現地の文化や考えを尊重しながら……!

海外での教育支援

鴨志田智也さん

所属:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
関連情報URL:http://www.unesco.or.jp/

海外での教育支援 鴨志田智也さん

識字のメリットを伝える努力を!

海外での教育支援 鴨志田智也さん

開発途上の国に教育施設をつくり,その国の識字率(文字を読み書きができる人の割合)を上げることが主な仕事です。
文字の読み書きができても,それがすぐに収入が上がることにつながるわけではないので,現地の人々は,授業に行くなら日雇いの仕事に出かけてしまったり,農業の繁忙期は家での種まきや刈り入れなどの仕事を優先したりしがちです。

こうした現地の人たちには,識字ができることで,例えば農業関連の説明書や解説書が読めるようになり,収入の増加や仕事の効率化につながる知識をたくさん得られるようになることなど,「識字のメリット」から教えていく必要があります。
国や地域によって違う事情を理解しながら,仕事を進めています。

「ユネスコ憲章」の由来を教えて!

【ユネスコ憲章前文(一部抜粋)】
戦争は人の心の中で生れるものであるから,人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
相互の風習と生活を知らないことは,人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり,この疑惑と不信のために,諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。

UNESCOは国際連合教育科学文化機関といい,第二次世界大戦後の1946年に,人類が二度と戦争の惨禍を繰り返さないようにとの願いを込めて,各国政府が加盟する国際連合の専門機関として創設されました。そして,何千万人もの死者を出した悲惨な戦争の経験から,ユネスコ憲章は生まれました。これは,人が自らの心の中の他者への偏見や無知や差別観,不信や疑いを抱かないことが人間同士の争いを防ぐ砦であるとの思いが込められています。「心の中に平和の砦を築く」とは,平和にくらすことを阻むあらゆる状況に無知であったり無関心を装ったりすることなく,国籍や人種という枠を越えて,相手の痛みを自分の痛みとして受け止められる心であると言えます。

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

読み書きのできない大人や,貧困や差別などを理由に学校を中途退学した子どもたちといった,最も教育にアクセスできない人々に教育の機会を提供することを通じて社会に貢献できると考えたため。また,さまざまな国を訪れ,いろいろな人と出会うことができると考えたことも理由の1つです。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆わくわくしたこと:夏休み,ファミコン,行ったことがないところに行くこと
  • ○得意だったこと:国語,社会
  • ★好きだった教科:図工