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舞台俳優・ダンス講師 大村奈央さん

大村奈央さん
いろんなものに触れて想像力を膨らませよう!
舞台俳優・ダンス講師
大村奈央さん
所属:フリー

感情を入れるには,想像力を膨らませて!

人と話すときは,相手の目をよく見て,表情を感じながら話すことがすごく大事です。そして相手がどういう反応をしているかをよくとらえられる能力も必要です。劇団四季に入ったときには,「口の形を大事にすれば,その言葉が伝わる」こと,「日本語にはあいうえおの5つの母音があり,それをしっかり発音することで相手に伝わる」ということを教えてもらいました。また,言葉として伝えるための呼吸の大切さも学びました。
子どもたちに演技指導をする機会があるのですが,よく,“感情を入れて”と指導します。感情を入れるためには,まず想像力を膨らませることが必要です。演技者が感情を入れてその気分になれば,それはすぐに表情や声色にも表れてきます。その想像力を高めるためには,いろいろなものに触れていくのがよいと思います。そしてその経験が,表現する力を培っていくのだと思います。

はじめて舞台に立った感動を忘れずに!

私は夢であった劇団四季に入ることができました。でも入ったとしても,定期的に試験があって,いくら稽古をしていても試験がダメだったら舞台に立てない場合もあるのです。私のはじめての作品は「ライオンキング」で,シマウマの役でした。私の役の表現は,パペット(動物の人形)を通してはじめて分かります。そのためパペットを動かす練習もあり稽古期間がとても長く,4か月ほど稽古してやっとデビューすることができました。
そのデビュー初日のカーテンコールで幕が開き,たくさんのお客様からの拍手を目の前にしたときがいちばん感動しました。そしてその感動のおかげで,そこからがまた自分との戦いの始まりだなと覚悟もできました。本当に忘れられない思い出です。

どんなときでも向上心をもって!

仕事をするうえで大切にしていることは,どんなときも後ろ向きにならず,常に向上心をもって毎日を過ごすことです。人間なので落ち込むこともありますが,それを引きずると全てがネガティブな考えになってしまいます。そんなとき私は,自分の好きなものに触れることを心がけています。例えば,ミュージカルの曲を聴く,楽しい作品を見るなどをすることは,自分の心の癒しになります。
また今の仕事(お持て成し役者 WAGAKU)は,毎日お客様が違うので,そのときのお客様の反応が今ひとつのときでも,“今日は今日のお客様”と割り切って,引きずらないようにしています。
※お持て成し役者 WAGAKU=安宅丸という東京湾遊覧クルーズ船で,パフォーマンスや,船旅の案内を行う役者陣。お問い合わせ⇒御座船安宅丸 0120-532-150

この仕事を選んだ理由を教えて!

母親が劇団四季が好きで,幼いころによく連れて行ってもらいました。2歳のときから器械体操を習っていたので,器械体操も演劇も,どちらも全身で表現することは同じだと思い,そういった目で演劇を見たときに,そのすごさに圧倒されていました。
また,見に行くたびに,勇気や元気をもらっていたので,自分もその世界に入って夢を与える立場になりたいと思いました。

小学生のころに好きだったことを教えて!

◆わくわくしたこと:運動会,朗読会,ピクニック。(イベントはいつもワクワクしていました。)
○得意だったこと:誰とでも仲良くなること。
★好きだった教科:体育。(2歳から器械体操や水泳を習っていました。)